2014年 10月 10日
ヨコハマパラトリエンナーレ企画/ペドロ・マシャドWSに参加して |
もうじきJJFだー!
JJFとはJapan Juggling Festival、日本最大のジャグリングのコンベンションです。
去年初めて中日いちにちだけ参加させていただいて、今年は満を持しての全日程フルオン参加。
WSもやりますしフリーパフォーマンスにも出ますし、JJSにも出場します。
このまま突入してしまうとエントリーがJJF一色になってしまう。
先日観たaltered natives’ Say Yes To Another Excess-TWERKの感想も書きかけである。
しかも今日観てきた2本、小池博史ブリッジプロジェクト「風の又三郎」、風煉ダンス「まつろわぬ民」双方ともに圧倒的な密度と情報量で頭ぱんぱん。
毎日巡り会うすんばらしいものの奔流に飲まれる前に、これは書き起こしておかねばなるまい。ペドロ・マシャドWS。
がんばって書きますぞい。
--------
9月25-28日の4日間、「"障害者"と"多様な分野のプロフェッショナル"による現代アートの国際展」ヨコハマ・パラトリエンナーレの企画、ペドロ・マシャドWSに参加してきました。
ペドロ・マシャドは北京オリンピック閉会式、ロンドンオリンピック・パラリンピック開会式に出演した英国カンドゥーコ・ダンスカンパニーの共同芸術ディレクター。ざっと検索したところ、カンドゥーコとしては2009年に大阪で6日感の滞在制作&公演を行っているのですね。今回は4日間、しかも各日たった2時間・2時間・4時間・4時間の、きわめて限られた時間のなかでのトライアルとなりました。
1日だけのWS参加からショーイング本番までを含め、参加者はのべ26名?中にはかなり重い障害を持つ方もいて、お互いを知る時間も無い中どうやってコミュニケーションを成立させるのか、そもそも何ができるのか、3日後に本番だなんて皆目見当もつかない地点から、2次曲線的加速で駆け込んだ最終日、わたしたちは一体の大きな有機体へと変貌を遂げました。
対応する他者の振る舞いを真似し(copy)、自分なりに翻訳し(translate)、それを発展させる(develop)。周りを感じること、その意識を拡大させること。
ペドロのワークを通じ、わたしたちの体は共通の言語を獲得していきました。そして巨大なアメーバのような、ゆるやかな結合の生成をうながしたのは、障害者の方々でした。
健常者でも非常な集中力が要求される、非常に抽象的で目的の分からないワーク。彼らには常にサポートが必要でした。名前を呼び励まし、ときに動きを補助する役割を我々が担うことで、参加者めいめいのバックグラウンドを知る機会すらない中でも、私たちはお互いの人となりを「知り合わされ」ていきました。
「空気を読む」ことをベースとするコミュニケーションとは違う、一歩踏み込んだ距離感でのやりとりが、日を分を追うごとにわたしたちの結束を高めていったのです。
もう一つ、障害者の方との作品作りにおける可能性について気づかされたこと。
均質なものの中に違う文法を持つ存在が混入することで、表現の幅は飛躍的に拡大する。
想像外の動き、その形態だからこそできる動き。健常者だけでは作り出せない風景。その圧倒的な力!
青い空に向かって車椅子をリフトした時のあの高揚感と来たら。
あの祝祭感を、彼も感じてくれたろうか。いや、同じで無くても、今までと違う何かを感じてくれていたら。
WSそしてショーイングの模様が後日NHKにて放送されました。
下記リンク先から放送内容をご覧頂けます。
ぜひチェックを。
障害のある人とない人が一緒に 個性をいかした身体表現(NHK横浜ライブラリー)
追記:
本当はショーイング後に行われたトークセッションについても書きたかったのだが、昨晩は上記にて力尽き。それでもこれだけは紹介しておきます。
ペドロさんがカンドゥーコについて解説してた際、挙げられた一節です。
Diversity is a strength, inevitable, exciting part of life. Not difference as negative, deficit, something to fix.
--------
明日はこれに出まーす。
沖縄から超速ファイアーの久遠くん、ベリーダンサー山田まやさんSangoさんライラさん、チェリストChieさんにおなじみGENZのライブと、目に耳に大満足な夜でありましょう。
がんばって支度する。
さー、TWERKの感想UPはJJFあけかな…
JJFとはJapan Juggling Festival、日本最大のジャグリングのコンベンションです。
去年初めて中日いちにちだけ参加させていただいて、今年は満を持しての全日程フルオン参加。
WSもやりますしフリーパフォーマンスにも出ますし、JJSにも出場します。
このまま突入してしまうとエントリーがJJF一色になってしまう。
先日観たaltered natives’ Say Yes To Another Excess-TWERKの感想も書きかけである。
しかも今日観てきた2本、小池博史ブリッジプロジェクト「風の又三郎」、風煉ダンス「まつろわぬ民」双方ともに圧倒的な密度と情報量で頭ぱんぱん。
毎日巡り会うすんばらしいものの奔流に飲まれる前に、これは書き起こしておかねばなるまい。ペドロ・マシャドWS。
がんばって書きますぞい。
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9月25-28日の4日間、「"障害者"と"多様な分野のプロフェッショナル"による現代アートの国際展」ヨコハマ・パラトリエンナーレの企画、ペドロ・マシャドWSに参加してきました。
ペドロ・マシャドは北京オリンピック閉会式、ロンドンオリンピック・パラリンピック開会式に出演した英国カンドゥーコ・ダンスカンパニーの共同芸術ディレクター。ざっと検索したところ、カンドゥーコとしては2009年に大阪で6日感の滞在制作&公演を行っているのですね。今回は4日間、しかも各日たった2時間・2時間・4時間・4時間の、きわめて限られた時間のなかでのトライアルとなりました。
1日だけのWS参加からショーイング本番までを含め、参加者はのべ26名?中にはかなり重い障害を持つ方もいて、お互いを知る時間も無い中どうやってコミュニケーションを成立させるのか、そもそも何ができるのか、3日後に本番だなんて皆目見当もつかない地点から、2次曲線的加速で駆け込んだ最終日、わたしたちは一体の大きな有機体へと変貌を遂げました。
対応する他者の振る舞いを真似し(copy)、自分なりに翻訳し(translate)、それを発展させる(develop)。周りを感じること、その意識を拡大させること。
ペドロのワークを通じ、わたしたちの体は共通の言語を獲得していきました。そして巨大なアメーバのような、ゆるやかな結合の生成をうながしたのは、障害者の方々でした。
健常者でも非常な集中力が要求される、非常に抽象的で目的の分からないワーク。彼らには常にサポートが必要でした。名前を呼び励まし、ときに動きを補助する役割を我々が担うことで、参加者めいめいのバックグラウンドを知る機会すらない中でも、私たちはお互いの人となりを「知り合わされ」ていきました。
「空気を読む」ことをベースとするコミュニケーションとは違う、一歩踏み込んだ距離感でのやりとりが、日を分を追うごとにわたしたちの結束を高めていったのです。
もう一つ、障害者の方との作品作りにおける可能性について気づかされたこと。
均質なものの中に違う文法を持つ存在が混入することで、表現の幅は飛躍的に拡大する。
想像外の動き、その形態だからこそできる動き。健常者だけでは作り出せない風景。その圧倒的な力!
青い空に向かって車椅子をリフトした時のあの高揚感と来たら。
あの祝祭感を、彼も感じてくれたろうか。いや、同じで無くても、今までと違う何かを感じてくれていたら。
WSそしてショーイングの模様が後日NHKにて放送されました。
下記リンク先から放送内容をご覧頂けます。
ぜひチェックを。
障害のある人とない人が一緒に 個性をいかした身体表現(NHK横浜ライブラリー)
追記:
本当はショーイング後に行われたトークセッションについても書きたかったのだが、昨晩は上記にて力尽き。それでもこれだけは紹介しておきます。
ペドロさんがカンドゥーコについて解説してた際、挙げられた一節です。
Diversity is a strength, inevitable, exciting part of life. Not difference as negative, deficit, something to fix.
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明日はこれに出まーす。
沖縄から超速ファイアーの久遠くん、ベリーダンサー山田まやさんSangoさんライラさん、チェリストChieさんにおなじみGENZのライブと、目に耳に大満足な夜でありましょう。
がんばって支度する。
さー、TWERKの感想UPはJJFあけかな…
by hoopayumi
| 2014-10-10 01:41
| つれづれ